児童手当をもらっても、わが家では1円も残らない。全額、保育園の料金に消えているからだ。
でも、子どもが3歳児クラスに上がって保育料が無償化されたら、その浮いたお金はまるごと子どもの将来のために残せる。今回は、児童手当を「いま」どう使っていて、「これから」どうしようと思っているかを書いておく。同じように「児童手当、貯める?使う?」と迷っている子育て世帯の参考になればと思う。
わが家の現実:児童手当は「全額、保育園代」
まず正直なところを書くと、わが家の児童手当は2か月に1回、15日に振り込まれて、そのまま保育園の料金に消えている。手元に残るお金はゼロだ。
「児童手当は子どものために貯金しよう」とよく言われる。でも、保育料という現実の出費がある以上、わが家ではそんな余裕はなかった。もらった分はそのまま保育園代に充てる。これがリアルな家計の姿だ。
たぶん、同じ家庭は多いと思う。実際、Yahoo!知恵袋を見ても「児童手当を使わないと生活できないんですけど、皆さん貯金できてますか?」という質問が出てくる。きれいごとではなく、児童手当は日々の子育て費用にそのまま吸い込まれていく家庭が少なくない。
そもそも児童手当、いくらもらえる?(2024年10月から拡充された)
ここで一度、制度をおさらいしておく。児童手当は2024年10月から大きく拡充された。
主な金額はこうなっている。
- 3歳未満:月1万5,000円
- 3歳〜高校生年代:月1万円(第1子・第2子)
- 第3子以降:年齢を問わず月3万円
わが家の娘はまだ3歳未満なので、月1万5,000円。これが2か月分まとめて、偶数月に3万円ずつ振り込まれる。
2024年10月の拡充で変わったのは金額だけではない。大きいのは次の2点だ。
- 所得制限が撤廃された:以前は収入が高いと「月5,000円のみ」または「支給なし」だったが、これがなくなった
- 対象が高校生年代まで延びた:これまでは中学生まで。それが18歳になった後の最初の3月31日まで延長された
つまり、もらえる総額も、もらえる期間も増えた。第2子の出産も控えているわが家にとっては、地味にありがたい改正だ。
知恵袋を見たら「貯める派」と「使う派」できれいに割れていた
児童手当の使い道について、ほかの家庭はどうしているのか気になって調べてみた。
Yahoo!知恵袋で「児童手当 使い道」と検索すると、同じ悩みの質問がいくつも出てくる。回答を読むと、大きく2つの派に割れていた。
- 貯める派:「全額、子ども名義の口座に貯金して、大学入学のときや成人したときに渡す」
- 使う派:「ミルク・おむつ・保育料など、いま子どもにかかっているお金にそのまま充てる」
どちらが正解ということはない。家庭の状況によって変わる。わが家は今のところ「使う派」、それも保育料に全振りという状態だ。
ただ、この状況は永遠には続かない。あるタイミングで「使う派」から「貯める・増やす派」に切り替えられると気づいた。それが、保育料の無償化だ。
わが家の作戦:保育料が無償化されたら、その分をこどもNISAへ
3歳児クラスから保育料は無償になる
幼児教育・保育の無償化という制度がある。これにより、3歳児クラスから小学校入学前まで、保育園の利用料が無償化される。
つまり、今は児童手当を丸ごと飲み込んでいる保育料が、ある時期からゼロになる。そうなれば、児童手当の月1万5,000円がまるまる手元に残る計算だ。
ここで一つ注意したいのが、無償化が始まるタイミングだ。保育園の場合、「3歳の誕生日が来たらすぐ」ではなく、「3歳児クラスに上がる4月から」になる。クラスの年齢は4月1日時点で決まるからだ。
わが家の娘は2024年の夏生まれ。計算すると、3歳児クラスに上がるのは2028年の4月になる。3歳の誕生日からすぐではなく、その次の春から、というわけだ。実はここを自分でも「3歳になったらすぐ無償だろう」と勘違いしていた。1年ずれるので、各家庭で「うちは何年の4月から無償か」を確認しておくのをおすすめする。
【長崎市の人は要チェック】第2子以降は0歳から無償になる
これは長崎市で子育てする人にぜひ知っておいてほしいのだが、長崎市は国の制度に上乗せして、令和6年(2024年)4月から「第2子以降」の0〜2歳児クラスの保育料も無償化している。
条件は「就学前で、同時に保育園などを利用している最年長の子から数えて2番目以降の子」。さらに市民税所得割が97,000円未満の世帯なら、18歳までの最年長から数えて2番目以降まで広く対象になる。
わが家は2026年の秋に第2子が生まれる予定だ。上の娘が小学校に上がる前なら、下の子は2人同時に保育園に通う「2番目の子」になる。つまり、下の子は0歳児クラスから保育料が無償になる可能性が高い(所得などの条件があるので、最終的には市役所で確認したい)。
国の3歳児クラス無償化だけだと「3歳まではフルで保育料がかかる」と思いがちだが、長崎市では2人目以降はそこがぐっと軽くなる。長崎で2人目・3人目を考えている家庭には、地味に効いてくる制度だ。
浮いたお金の行き先は「こどもNISA」を考えている
保育料の無償化で浮く月1万5,000円。これをどうするか。わが家では、2027年1月にスタート予定の「こどもNISA(こども支援NISA)」に回そうと考えている。
ちなみに、こどもNISAが始まるのは2027年1月だが、わが家の娘の保育料が無償になって”お金が浮く”のは2028年の春からだ。だから制度が始まってすぐではなく、保育料が浮くタイミングに合わせて本格的に積み立てを始める予定でいる。口座だけ先に用意しておいて、原資ができたら回し始める、というイメージだ。
ちなみに、その口座はわが家の新NISAと同じ楽天証券で開くつもりでいる。楽天ポイントで投資信託を買えるので、普段のふるさと納税や買い物と同じ楽天経済圏の中で、子どもの分もまとめて管理できるのが理由だ。👉 楽天証券の口座開設はこちら(わが家も新NISAで使っている)。まだ制度は始まっていないので、いまは”こういう選択肢がある”という一例として。
こどもNISAは、2025年12月の税制改正大綱で創設が決まった、子ども向けの新しい非課税投資制度だ。ざっくり言うと「子ども版の新NISA」で、主な内容はこうなっている。
- 対象:0〜17歳の子ども
- 年間投資枠:60万円(非課税で持てる上限は600万円)
- 非課税期間:無期限
- 対象商品:つみたて投資枠の対象商品(長期の積み立て向けの投資信託など)
- 18歳になると、自動的に大人のNISAに移行する
かつての「ジュニアNISA」は18歳まで原則引き出せない・非課税期間が5年と使いにくさがあったが、こどもNISAはそのあたりが改善される見込みだ。
児童手当の月1万5,000円を、子ども名義のこどもNISA口座でコツコツ積み立てる。これが、わが家がいま描いている作戦だ。口座は親の財布と分けるために、子ども名義で別途用意するつもりでいる。「このお金は子どものもの」と物理的に分けておけば、生活費に手をつけてしまうこともない。
なぜ「子どものお金」を投資に回すのか
「子どものお金を投資に回すなんて、リスクがあるのでは」と思う人もいるはずだ。その気持ちはよくわかる。
ただ、自分自身が新NISAを始めて1年以上やってみて、考えが変わった。詳しくは別記事(長崎市民の会社員が新NISAを始めて1年、一番の収穫はお金じゃなかった)に書いたが、長期の積み立て投資は「下がっても淡々と買い続ける」のが基本で、毎月自動で積み立てるだけなら手間もほとんどかからない。
そして、子どものお金はまさに「超長期」で運用できる。生まれてすぐ始めれば、大学入学まで18年。これだけの時間を味方につけられるのは、子ども名義の運用ならではの強みだ。
わが家はもともと楽天経済圏にまとめていて、新NISAも楽天証券でやっている。ふるさと納税・日用品の買い物・新NISAの積み立てが、すべて楽天ポイントに集約される仕組みだ。この話は楽天カードを使い続けてわかった、子育て世帯に向いている理由に詳しく書いた。子育て世帯はとにかく出費の種類が多いので、決済を1枚のカードと1つの経済圏に寄せておくと、ポイント還元がじわじわ効いてくる。
もしこれから始めるなら、楽天カードを1枚持っておくと、ふるさと納税も日用品も将来のつみたても同じ財布にポイントが流れ込んでくる。年会費無料なので、子育て世帯の最初の1枚として持っておいて損はないと思う。
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まとめ:いまは「使う派」でいい。切り替えどきを逃さない
最後に、わが家の考えをまとめておく。
- 児童手当は、いまは全額が保育園代に消えている。それでいいと割り切っている
- 知恵袋を見ても、使い道は「貯める派」と「使う派」で割れる。どちらが正解ということはない
- ただし、保育料が無償化されるタイミング(わが家は娘が3歳児クラスに上がる2028年春)で、児童手当は「貯める・増やす」に切り替えられる
- わが家は、浮いた月1万5,000円を2027年開始予定のこどもNISAで、子ども名義の口座に積み立てる予定
- 長崎市は第2子以降の0〜2歳児保育料も独自に無償化している。2人目以降を考えている長崎の家庭は要チェック
大事なのは、「いま貯金できないこと」に罪悪感を持たないことだと思う。保育料という形で、ちゃんと子どものために使っている。そして、無償化という切り替えどきが来たら、そのお金を将来へ回す。わが家はそう考えている。
同じように悩んでいる子育て世帯の、一つの考え方として参考になればうれしい。あなたの家では、児童手当をどう使っているだろうか。
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参考(出典)

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