こどもNISAとは。2027年開始の「子ども版NISA」を、2児の父が学資保険と比べて考えてみた

2027年1月から「こどもNISA」という新しい制度が始まる予定だ。

ざっくり言うと「子ども版の新NISA」。わが家でも、保育料が無償化されて浮くお金を、これで積み立てようかと考えている(その話は児童手当、わが家は全額保育園代に消えている話に書いた)。

ただ、調べてみると「ジュニアNISAと何が違うの?」「学資保険とどっちがいいの?」と、気になる点がいくつも出てきた。今回は、こどもNISAの中身を整理しつつ、2児の父として「わが家ならどう使うか」を考えてみる。

※こどもNISAは、2025年12月にまとまった税制改正大綱で創設が決まった制度で、本記事の内容は2026年6月時点の「予定・見込み」だ。今後、細かい条件が変わる可能性がある点はあらかじめお断りしておく。

目次

こどもNISAとは?ひとことで言うと「子ども版の新NISA」

こどもNISA(正式には「こども支援NISA」とも呼ばれる)は、0〜17歳の子ども名義で口座を開いて、投資の利益を非課税で運用できる制度だ。

いまの新NISAは18歳以上が対象で、子ども名義では口座を作れない。2023年で「ジュニアNISA」という子ども向けの制度が終わってしまったので、今は子ども名義の非課税投資ができない空白期間になっている。こどもNISAは、その後継として2027年にスタートする予定だ。

仕組みは大人の新NISAとほとんど同じ。子ども名義の口座で投資信託などを積み立て、増えた分に税金がかからない、というものだ。

制度の中身を整理してみた

現時点で分かっている、こどもNISAの主な内容はこうなっている。

項目 内容(予定)
対象年齢 0〜17歳
年間投資枠 60万円
非課税で持てる上限 600万円
非課税期間 無期限
対象商品 つみたて投資枠と同じ(長期の積立・分散に向いた投資信託など)
払い出し 12歳以降、一定の条件を満たせば非課税で引き出し可
18歳になったら 自動的に大人のNISAへ移行

ポイントは、投資できる商品が「つみたて投資枠の対象商品」に限られることだ。金融庁の基準を満たした、長期の積み立てに向いた投資信託が中心になる。個別株でハイリスクな運用をする、という制度ではない。子どもの将来資金を、コツコツ積み立てて育てるための器、という位置づけだ。

もう一つ大事なのが、口座のお金は子ども本人のものだという点。親が運用を代わりにやるとしても、資産は名義人である子どもに帰属する。親でも「子どものため以外」の目的では引き出せない決まりになっている。「子どものお金」と「親のお金」がきっちり分かれるわけだ。

廃止された「ジュニアNISA」と何が違う?

「子ども向けの非課税投資なら、昔ジュニアNISAがあったよね」と思う人もいるはずだ。こどもNISAは、そのジュニアNISAの使いにくかった点が改善される見込みだ。

項目 ジュニアNISA(終了) こどもNISA(2027予定)
年間投資枠 80万円 60万円
非課税で持てる上限 400万円 600万円
非課税期間 最長5年 無期限
引き出し 18歳まで原則不可 12歳以降、条件付きで可

年間の枠は80万円から60万円に減るが、生涯で非課税にできる上限は400万円から600万円に増える。さらに、ジュニアNISA最大のネックだった「18歳まで引き出せない」「非課税は5年だけ」という縛りがゆるくなる。長く非課税で持てて、いざというときは12歳以降に引き出せる。これはかなり使い勝手が良くなる印象だ。

学資保険とどっちがいい?という話

子どもの教育資金というと、昔から定番なのが「学資保険」だ。こどもNISAと学資保険、どちらがいいのか。これはよく聞かれる比較だと思うので、両方の特徴を並べてみる。

学資保険の特徴

  • メリット:受け取る金額が決まっていて計画が立てやすい。契約者(親)が亡くなった場合に以後の保険料が免除される保障がある。生命保険料控除の対象になる
  • デメリット:途中で解約すると元本割れしやすい。利率は低めで、物価が上がる(インフレ)と相対的にお金の価値が目減りするリスクがある

こどもNISA(投資)の特徴

  • メリット:運用がうまくいけば学資保険より大きく増える可能性がある。必要なときに現金化しやすく、積立額も柔軟に変えられる。利益が非課税
  • デメリット:投資なので値動きがある。タイミングによっては元本割れすることもある

ざっくり言うと、「確実さ・保障」の学資保険か、「増える可能性・柔軟さ」のこどもNISAか、という違いだ。どちらが正解ということはなく、家庭の考え方次第だと思う。「絶対に減らしたくない部分は学資保険や預貯金、増やしたい部分はこどもNISA」と、両方を併用する手もある。

わが家はもともと新NISAを自分でやっていて、長期の積み立て投資にある程度納得しているので、教育資金の一部はこどもNISAで持つ方向で考えている。ただ、これはあくまでわが家の方針で、投資にどれくらい慣れているか・どれくらいのリスクを許せるかは人それぞれだ。ここは各家庭でよく考えたいところだ。

わが家の使い方プラン

最後に、2児の父として「わが家ならこう使う」というプランを書いておく。

わが家の作戦は、保育料が無償化されて浮く児童手当(月1万5,000円)を、子ども名義のこどもNISAに回すというものだ。児童手当はいま全額が保育園代に消えているが、上の娘が3歳児クラスに上がって保育料が無償になれば、その分が手元に残る。そのお金をそのまま投資に回せば、家計の負担を増やさずに子どもの将来資金を作れる。

商品は、自分の新NISAでも積み立てている全世界株式のような、オーソドックスな投資信託を考えている。子どものお金は生まれてから大学入学まで18年という「超長期」で運用できるので、時間を味方につけやすいのが強みだ。このあたりの「長期積立に対する考え方」は、自分が新NISAを1年やってみた長崎市民の会社員が新NISAを始めて1年、一番の収穫はお金じゃなかったという記事にも書いている。

口座は、生活費と混ざらないように子ども名義で別に用意するつもりだ。「これは子どものお金」と物理的に分けておけば、うっかり使ってしまうこともない。

注意点:まだ「予定」の段階。あわてて動かなくていい

最後に、冷静に書いておきたい注意点が2つある。

1つめは、こどもNISAはまだ「予定」の制度だということ。2025年12月の税制改正大綱で創設が決まったが、細かい条件は今後固まっていく。口座開設ができるのも2027年1月以降の予定だ。今すぐ何かを申し込む必要はないし、「早く始めなきゃ」とあせる必要もない。

2つめは、当たり前だが投資なので元本割れのリスクがあること。子どものお金だからこそ、増やすことばかりでなく「どれくらいなら値下がりを受け入れられるか」を家庭で話しておくのが大事だと思う。

ちなみにわが家は、自分たちの新NISAを楽天証券で運用している。こどもNISAが2027年に始まったら、同じ楽天証券で開くつもりだ。楽天ポイントで投資信託を買えるなど、普段の楽天経済圏と地続きで管理できるのが選んだ理由だ。👉 楽天証券の口座開設はこちら

まとめ

  • こどもNISAは、2027年1月開始予定の「子ども版の新NISA」。0〜17歳が対象
  • 年間60万円・上限600万円・非課税無期限。商品はつみたて投資枠と同じ
  • ジュニアNISAより「引き出しやすく・長く持てる」制度に改善される見込み
  • 学資保険は「確実さ・保障」、こどもNISAは「増える可能性・柔軟さ」。併用もアリ
  • わが家は、保育料無償化で浮く児童手当を、子ども名義のこどもNISAで積み立てる予定
  • ただし、まだ「予定」の段階。あせらず、制度が固まるのを待ちながら準備すればいい

子どもが生まれると、お金の話は他人事ではなくなる。こどもNISAは、まだ少し先の制度だけれど、「子どものお金をどう育てるか」を家族で考えるいいきっかけになりそうだ。


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参考(出典)

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この記事を書いた人

長崎暮らしの2児のパパ。節約・ふるさと納税・ポイ活を実践しながら、家族でのんびり賢く暮らすことを目指している。Vファーレン長崎のサポーター。

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